名古屋市港区で工場や倉庫、店舗の屋根に遮熱・断熱塗装を検討されている方へ、実際の施工経験から得た効果や注意点を詳しくご紹介します。
こんにちは。名古屋市港区で外壁や屋根の塗り替え工事や防水工事などをおこなっている「街の外壁塗装やさん名古屋南店」です。
当店の担当者は、塗装・防水・シーリング工事を30年以上経験し、ハウスメーカーの建物にも数多く携わってきた施工管理技士です。長年の現場経験から、遮熱・断熱塗装の本当のメリットやデメリットを包み隠さずお伝えします。

遮熱・断熱塗料とは？

遮熱塗装は屋根表面の太陽光反射率を高めることで屋根や室内の温度上昇を抑える工法です。
断熱塗装は塗膜自体に熱を通しにくい性質を持たせ、熱伝導を減らします。
工場・倉庫・店舗などの大規模屋根では、夏場の冷房費削減や作業環境改善のために導入されることが増えています。

工場・倉庫・店舗に遮熱・断熱塗装のメリット

室内温度の上昇を抑えられる

通常、真夏の屋根表面温度は60〜80℃まで上がります。その熱が屋根材を通じて室内に伝わり、室温を押し上げます。
遮熱・断熱塗料は、太陽光の赤外線を効率的に反射または遮断するため、屋根表面温度を10〜20℃下げられることもあります。結果として、室温が2〜5℃下がる効果が期待できます。
例えば、倉庫内が37℃から33℃まで下がるだけでも、体感は大きく変わり、作業環境が快適になります。

冷房費の節約

室温低下によりエアコンの設定温度を1〜2℃上げられたり、稼働時間を短縮できます。電力使用量の削減率は約10〜30%程度が目安です。
例えば、年間電気代が120万円の工場なら、10%削減で年間12万円の節約になります。
大型施設ほど効果は大きく、省エネ対策としての投資回収が早いのも特徴です。

従業員の作業環境改善

高温環境では作業効率が下がり、熱中症リスクも高まります。室温が下がることで体感的な負担が減り、集中力や安全性が向上します。
また、室温が下がれば休憩時間が短く済むため、生産性向上にもつながります。これは工場や物流センターなど、人の出入りが多い現場ほど効果的です。

屋根材の寿命延長

屋根は紫外線や熱で徐々に劣化し、塗膜の剥がれやひび割れが発生します。遮熱塗料は高反射で熱ダメージを抑え、金属屋根の膨張・収縮やスレート屋根の反りを軽減します。
これにより、防水層や屋根材自体の寿命を延ばすことが可能です。特に金属屋根のサビや塗膜の劣化防止に有効です。

補助金や助成金が活用できる場合も

自治体や国の省エネ支援制度で、「高反射率塗装」を対象とした補助金や助成金が出る場合があります。
例えば、名古屋市や愛知県では、省エネ設備導入支援事業の一環として補助を受けられる年度があります。施工費用の10〜30%が助成されることもあり、導入コストを抑えられます。

工場・倉庫・店舗に遮熱・断熱塗装のデメリット

冬場は室温が上がりにくくなる場合がある

夏の遮熱効果は魅力的ですが、冬場も同じく太陽熱を反射してしまうため、暖房効率が下がる可能性があります。
特に日中の太陽熱で暖まる効果を利用している建物では、冬の室温がやや低く感じられることがあります。

効果は塗料や環境によって異なる

遮熱塗料は色や塗料の種類によって反射率が変わります。淡い色（白・ベージュ系）は反射率が高く、濃い色（黒・赤系）は効果が落ちます。
また、屋根の勾配や方角、周囲の建物の影など環境条件によっても効果は変動します。

定期的なメンテナンスが必要

どんな高性能塗料でも、経年劣化で反射率や防水性は低下します。通常、シリコン系で10〜15年、フッ素系で15〜20年程度で再塗装が必要です。
表面の汚れや藻・カビの付着でも反射性能は落ちるため、定期点検や洗浄が重要です。

初期費用がかかる

一般的な屋根塗装に比べて、遮熱・断熱塗料は高機能な分コストが1.2〜1.5倍程度高くなります。
例えば通常のシリコン塗装が1,500円/㎡なら、遮熱シリコンは2,500円/㎡前後になる場合があります。
ただし、冷房費削減や補助金活用によって、長期的にはコストメリットが出るケースが多いです。

街の外壁塗装やさん名古屋南店が塗料選びのポイントを解説

屋根材の種類（折板屋根、瓦棒屋根、スレート屋根など）に適合する塗料か
耐久年数（10～15年を目安）
メーカー保証や施工保証の有無
色（白や淡色系のほうが遮熱効果が高い）

主要メーカー別・屋根用遮熱塗料比較表

※耐用年数（目安）はシリコン塗料で12～15年、フッ素塗料で15～20年（ダンネスト・ガイナ）になりますが、環境などによっても変わってきます。
※費用単価（目安）は遮熱シリコン塗料で2,200～、遮熱フッ素塗料で2,800～になります。（300㎡以上、足場などは別途）

まとめ

名古屋市港区での工場・倉庫・店舗の屋根遮熱・断熱塗装は、夏場の省エネ効果や作業環境改善に非常に有効です。ただし、冬場の室温低下や初期費用などのデメリットも理解した上で選ぶことが大切です。
当店では、建物の用途や立地条件、予算に合わせて最適な塗料と工法をご提案いたします。施工管理技士による的確な診断と丁寧な施工で、長期的な資産価値の維持に貢献します。

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